開いてはいけない扉が5週間で3回開いた——台湾サーバーの先行コンテンツ事故と、日本版が覚えておくべき処置の型
✍️ アリス・愛麗沙
結果(9/14): 「後続バージョンの素材」は到着しました。台湾 9/9 更新ログ(3541097)は 阿爾米斯 の 特殊鋼錠 ×2 → 銀合金錠 ×1 をそのまま再掲(アカウントごと1日1回)し、班克爾 の 銀合金錠 ルート3本を追加。9/9 に予告された回収は 9/9 の両公式文書に記載なし。ギルド船は依然として未実装。
結論から。 台湾M(台湾/香港/マカオ、2026年7月22日サービス開始)では、開始から5週間のあいだに「後のバージョンの中身」が3回、先に出てしまいました。ネクソン台湾の処置は3回とも同じ形です——回収、補正、返還、そして誰も処罰しない。いっぽう韓国M(2025年3月27日サービス開始)は、サービス3日目の同種の事故で365日の利用制限を出しています。同じ会社、同じゲーム、違う判断。日本版でも同じ種類の日は来ます。型を先に覚えておくほうが得です。
5週間、3回
| 日付 | 対象サービス | 先に開いたもの | 処置 |
|---|---|---|---|
| 2026-07-27 | 台湾M | 65級の秘術ダイスから現バージョン非取得のルーン | 回収・補正・再配布+転生石×1(謝罪) |
| 2026-08-05 | 台湾M | ギルド艦船の建造が約19時間開放 | 8/6に閉鎖、8/12に通貨回収・材料返還・進捗リセット |
| 2026-08-26 | 台湾M | 銀合金塊(後のバージョン素材)への交換ライン | 交換撤去、9/9に鞄・保管箱・メールから回収予定 |
1回目:出るはずのないルーンが、ダイスから出た
2026年7月27日、台湾M。臨時メンテナンスは06:00開始・08:30終了予定で、実際には10:00まで延びました。原因はレベル65の秘術ダイスが「現在のバージョンでは取得できないはずの」ルーンを産出していたこと(公式告知3509755)。
公式ガイド(スレッド3474905)に書かれた秘術ダイスの仕様は、使うと装備が1つ手に入るアイテムで、レア度の再抽選が最大4回、ダイスごとに最大値の上限がある、というもの。ルーンは仕様に一行も出てきません。出た時点で誰が見ても異物でした。
処置は回収・補正・正しいアイテムの再配布。そこに謝罪の追加補償として転生石×1が付きました。台湾Mが告知に「お詫び」の語を書いたのは、今のところこの一度だけです。
2回目:造れるはずのない船が、19時間開いていた
2026年8月5日、台湾M。ギルド艦船の建造が予定より早く開放され、およそ19時間開いたままでした。翌8月6日の臨時メンテナンス(06:00–08:00、実際は07:00終了)で閉鎖。
告知3517461の書き方は正確で、覚えておく価値があります。ギルドコインと貢献度は8/12のメンテナンスで回収、不足分はマイナス値として処理、消費した材料は8/12メンテ後に返還。ところが8/12の定期メンテ告知(3521199)には、8/6の告知になかった一文が足されていました——建造進捗もリセットする。
ギルド艦船は原木・木材・高級木材・タールを数千単位で食います。19時間で投げ込んだ生活スキル素材がどう扱われるかは、告知の版が変わるまで確定しませんでした。
なお本稿執筆時点でも、ギルド艦船は台湾Mの公式「既知の不具合」ページ(3505986)に「修正済み/8月6日」として残ったままで、再開放日は未定です。韓国Mでは2025年8月21日に実装されたコンテンツでした。
3回目:台湾では使い道のない素材
2026年8月26日、台湾M。コルヘンの鍛冶屋の物々交換に「特殊鋼塊×2 → 銀合金塊×1」の行があり、後のバージョンの素材に手が届いてしまいました(告知3532156、パッチノート3531550)。
銀合金塊は、台湾Mにこれを消費するレシピも交換も存在しません。残る3つの入手経路はすべてバンホール——台湾がまだ開いていない街の中にあります。
コストの話をします。銀合金塊1個は、2段階の「2つで1つ」の交換をさかのぼると鋼塊8個分にあたります。返還されるのは最後の一段の材料だけなので、実際に溶けるのは数日分のデイリー交換回数です。交換と出品は8/26に撤去、出品中の在庫は一括で期限切れ、9/9に鞄・保管箱・メールボックスから回収、使った材料は返還。ただし両方の日付とも、告知には「予定」と書かれています。
3回を重ねると、処置の公式が見える
- 回収 → 補正 → 返還 → 期限つき告知 → 処罰なし。 3回とも同じ順番でした。
- 返還の範囲は毎回「直前の一段」だけ。 遡って全部は戻りません。
- 告知は版が更新される。 最初の告知が最終条件だと思わないこと。
関連する事故がもう1件。2026年8月25日、台湾Mでクラス昇級クエストが武器強化を強制実行し、素材にした武器に刻まれていたルーンを破壊しました。ネクソンは仕様そのものを変更すると明言し、失われたルーンを8/26・9/2・9/9の3波で再配布しています(既知の不具合3505986)。ここでも処罰はゼロでした。
韓国Mの同じ事故は、同じ結末ではなかった
2025年3月30日、韓国Mのサービス3日目。メインストーリーのダンジョンがクリアせずに再入場でき、06:00のコンテンツリセット後にはNPC商店の購入上限が効かなくなりました。運営ポリシー[4-4]「異常なプレイ」により、3回を超えたアカウントに365日の利用制限。全データの精査を経た線引きです。2025年6月にも約4,000アカウントが3〜30日の制限を受けています。
線は「得をしたかどうか」ではなく、繰り返したかどうか。ここが日本版でいちばん実用的な一行です。
日本版のローンチで、扉が開いていたら
日本版は2026年10月7日にサービスを開始します(9/17のTGS2026番組で発表)。価格やアイテムの日本語名は、配信日を迎えるまで確定しません。ただし処置の型は先行2サーバーで読めます。以下は先行実績からの推測であって、日本版の確定情報ではありません。
- 繰り返さない。 1回触ったのは事故、3回目からは記録に残ります。台湾Mの実績は「処罰なし」ですが、韓国Mの実績は「365日」です。
- 回収は前提。 先行コンテンツから出た物は残りません。最悪なのは使い切ってから回収される形で、その時点で素材は返還対象から外れます。
- 告知の版を追う。 台湾の8/6→8/12のように、後の版で条件が増えます。
- メールボックスを空にしておく。 回収は鞄・保管箱・メールボックスを全部見に来ます。
日本版で実際にどう処理されるかは、最初の臨時メンテナンス告知が答え合わせになります。当サイトはその日を待って、この記事を実測で書き直します。